前回に引き続き、相続・終活についてのアンケート。
親御様の意見とお子様の意見、面と向かってはなかなか確認出来ない内容を調査してみました。
【調査対象者の年齢・親御様の年齢】
調査対象: | 40~69歳 97名(男性49名・女性48名) |
一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)在住 | |
調査方法: | インターネットリサーチ |
調査期間: | 2019年1月4日~2019年1月11日 |
相続・終活について親御様と話をしたことはありますか?
また、すでにお亡くなりになってしまっている場合は、事前におこなわれた対応についてお答えください。
上記の回答には、親御様がご落命となり、実際に相続を行った方と、
親御様がご存命の方の意見が入り混じっている為、それぞれ、状況別に集計してみました。
親御様ご存命の場合は、ご自身の親とは【話をしたいがきっかけがない】が32%、
配偶者の親とは【話し合おうと思ったことがない】が30%、【その他】という意見が約35%と
結婚はしていても、相続に関しては夫婦それぞれが、ご自身の親のことを考えるというスタイルの方が多いようです。
デリケートな内容なので、血のつながりは超えられないのでしょうか・・・
[親御様ご存命] 相続・終活について親御様と話をしたことはありますか?
実際に相続経験者は約50%が【話し合わないまま亡くなってしまった】と回答されました。
【その他】も40%近い為、実際にはこの選択肢以外の出来事がおこっていて、
相続は個々の状況により様々であることが改めてわかりました。
[親御様ご落命] 相続・終活について親御様と話をしたことはありましたか?
相続・終活について、話し合ったきっかけや、今後話をするであろうタイミングをお答えください。
こちらも相続経験者とこれから迎える方の意見が混在している為、
状況にあわせて集計し直しました。
ご自身・配偶者ともに、両親ともご落命という方々は【その他】が70%以上と圧倒的に多く、
こちらの選択肢以外のご意見が多いことが分かりました。
内訳としては、1つ前の設問で【話し合わないまま亡くなってしまった】とお答えの50%の方が含まれている為、
このような結果となってしまいました。
実際に両親ともご落命の方は、【両親から持ちかけられたとき】9.5%、【親の死期が迫ったとき】9.5%、
【亡くなった後に書面で確認した】9.5%の3つの意見が多く、同じ割合となりました。
[親御様ご落命] 相続・終活について、話し合ったきっかけや、今後話をするであろうタイミングをお答えください。
親御様からの資産相続をあてにしています(した)か?
資産の総額にもよるとは思いますが、皆様あてにせず生活しているようですね。
過去又は今後、ご自身のご実家が空き家になってしまったら、どのような対応をします(した)か?
実際に相続経験者とこれから迎える方で比較してみると、ほとんど同じような意見でしたが、
【賃貸住宅である】とお答えの方は、これから相続を迎える方より相続経験者の方が8.4%多く、
死期の迫りを予期して事前に対策を打った方もいらっしゃるのではないか?と推測することもできます。
【自分が住む】とお答えの方も、これから相続を迎える方より相続経験者の方が多いが、
【兄弟が住む】とお答えの方と合計してみると、大差がなくなる為個々の立場の違いではないでしょうか。
[親御様状況別] 過去又は今後、ご自身のご実家が空き家になってしまったら、どのような対応をします(した)か?
お墓への親御様の意向をご存知です(した)か?
親御様のご意向を【知らない】方が全体の32%。
一般的な流れだと思われている【現在の姓の墓に入りたい】と伺っている方が35%。
【新しくお墓を建てたい】と伺っている方が17%と、時代の変化がみられます。
【その他】とお答えの方も全体の10%となり、どのような意向であったのか気になる結果となりました。
この答えをもとに、実際にお子様方はどのような埋葬をされるのでしょうか?
[親御様ご存命] お墓への親御様の意向をご存知ですか?
[親御様ご落命] お墓への親御様の意向をご存知でしたか?
今後、親御様がお亡くなりになってしまった場合、遺骨はどうされますか?
すでにお亡くなりになっている場合は、実際に行ったことをお答えください。
こちらは相続経験者とこれから迎える方の意見が混在している為、
状況にあわせて集計し直しました。
これから相続を迎える方の30%近くは【これから考える】、
50%の方は【現在の姓の墓に入れたい】とのことでした。
[親御様ご存命] 今後、親御様がお亡くなりになってしまった場合、遺骨はどうされますか?
相続経験者の方々は、56%が【現在の姓の墓に入れたい】
22%の方は【その他】とお答えで、こちらの選択肢以外の事を行ったようです。
[親御様ご落命] 親御様がお亡くなりになってしまった際、遺骨はどうされましたか?
親御様にいつまで働いてほしいですか? ※パート・アルバイト含む
親御様のご年齢にもよると思いますが、
【現在働いていなく、今後も働かないでほしい】が全体の30%
【働ける間は働き続けてほしい】が23%、【その他】が30% という結果でした。
こちらも状況別に集計してみると、親御様がご存命の方々では、
【現在働いていなく、今後も働かないでほしい】が全体の44%
現在働いていない方を除いた集計では、
半数以上の54%の方が【働ける間は働き続けてほしい】と感じでいらっしゃるようです。
[親御様ご存命] 親御様にいつまで働いてほしいですか? ※パート・アルバイト含む
[親御様ご存命~現在働いていない方除く~]
親御様にいつまで働いてほしいですか? ※パート・アルバイト含む
親御様を亡くされているの方々には答えにくい設問になってしまった為、
「その他」の多い結果になってしまいました。
[親御様ご落命] 親御様にいつまで働いてほしかったですか? ※パート・アルバイト含む
老後、どこで生活をしてほしい(ほしかった)ですか?
元気で不自由がない場合は【自宅で暮らし続けてほしい※夫婦・お一人問わず】という方が59%、
【親の意向に任せる】が17%、【子供(ご自分やご自分のご兄弟)と暮らしてほしい】が11%という結果となりました。
病気等で介護が必要な場合は【親の意向に任せる】が32%
【子供(ご自分やご自分のご兄弟)と暮らしてほしい】が12%
【高齢者住宅で暮らしてほしい】が20%という結果となり、
親御様のみでご自宅で暮らしていた方々に介護が必要になってしまった場合は
【親の意向に任せる】【高齢者住宅で暮らしてほしい】のどちらかを希望していて、
【子供(ご自分やご自分のご兄弟)と暮らしてほしい】とお考えの方はほとんどいらっしゃらない様です。
もちろん介護は大変ですし、便利なサービスは利用していきたいというお考えの方が多いのではないでしょうか。
今回は親御様に対するお子様のご意見をお届け致しました。
親御様と分かりあえているのか?それともすれ違いが起こりそうなのか?
ということがみえてくる結果となりました。
同じ家庭の親子にアンケートをとっているわけではないので、
正確な意見の違いではないかもしれませんが、傾向は見えてくるかと思います。
次回はグラフにして具体的に比較していきたいと思います。