まだこの会社に入ってそれほど経っていない頃だったと思うんですけど、自分がプランナーとして制作に携わったパンフレットをたまたま通りすがりの人が駅のラックから持ち帰っていたんですよ。「ちゃんと誰かに届いている」ってことが嬉しくて、思わず一人でニヤニヤしてしまいましたね（笑）。私にとって、あの時の嬉しさがプランナーとしての原点なんですよ。
ただ、広告にとって「ターゲットに届く」のは当たり前なんですよね。むしろ「クライアントが提供する商品やサービスの購買力を高める」ことが求められる。ところがそのための企画は、クライアントの事業内容やマーケット状況、ターゲットの特性などによって大きく変わります。うちの場合は決まった広告商品がなく、依頼に合わせて提案をする形をとっているので、選択肢は言ってしまえば無限にあるわけですよ。その中から最適な答えを見つけるのは難しく本当に大変ですが、同時に「プランナー」という仕事のやりがいだと思いますね。