究極条件でのアンケート ~コロナ前後比較編~
前回、コロナ禍編をお届けしましたが、2018年に同アンケートを行っており、
今回は、2018年と2020年の結果比較をお伝えいたします。
同じ質問ではありますが、対象者も、条件も異なるので単純比較とはいきませんが、
参考数値としてご覧頂ければよいかと思います。
2018年調査
調査対象: | 25~44歳 男性104名 女性105名 既婚・子供あり |
一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)在住 | |
調査方法: | インターネットリサーチ |
調査期間: | 2018年9月14日~2018年9月20日・2018年10月3日~2018年10月10日 |
2020年調査
調査対象: | 25~64歳 男性111名 女性113名 既婚・子供あり |
東京都在住 | |
調査方法: | インターネットリサーチ |
調査期間: | 2020年12月3日~2020年12月10日 |
【コロナ前後比較・全体】どちらの家を購入しますか?
コロナ禍の方が、【駅遠(徒歩30分)・4LDK(100㎡)】選択者が多くなるだろうと予想した方がほとんどかと思いますが、
今回の調査結果では、コロナ前の方が、コロナ禍よりも【駅遠(徒歩30分)・4LDK(100㎡)】を選択した方が約10%多かったです。
その理由を確認するためにも、条件をセグメントした比較を行ってみたいと思います。
【コロナ前・年齢別】どちらの家を購入しますか?(男性n=104 女性n=105 )
【コロナ禍・年齢別】どちらの家を購入しますか?(男性n=56 女性n=58 )
【コロナ前後比較・駅近・年齢別】どちらの家を購入しますか?
【コロナ前後比較・駅遠・年齢別】どちらの家を購入しますか?
調査全体では、調査条件が異なっていたので、
条件に差のない、25~44歳の方に絞って、コロナ前後で意識の変化がみられるのかを比較してみました。
サンプル数に差はありますが、全体的に女性の方が、コロナ禍では、【駅近(徒歩1分) ・1LDK(50㎡)】を選択された方が多かったです。
25~29歳男性は、【駅遠(徒歩30分)・4LDK(100㎡)】選択者が増え、
調査前に予想していた、コロナ禍での勤務状況の変化に影響された方々が、この年代には多くいらっしゃったのではないでしょうか。
【職業別・コロナ前・男性】どちらの家を購入しますか?
【職業別・コロナ禍・男性】どちらの家を購入しますか?
職業別で比較してみても、男性に関しては顕著な差は出ていないようです。
アンケート対象者が異なっているので、ちょっとした個々の意見の違いなのかもしれません。
では、女性はどうでしょうか?
【職業別・コロナ前・女性】どちらの家を購入しますか?
【職業別・コロナ禍・女性】どちらの家を購入しますか?
女性については、アンケート対象者が、コロナ前は「専業主婦・パートアルバイト」の方々も含まれておりましたが、
コロナ禍では、含まれておらず、差が出た要因の1つではないかと思われます。
コロナ前の調査では、働く女性よりも、専業主婦の方々のほうが、【駅遠(徒歩30分)・4LDK(100㎡)】選択者が多く、
コロナ禍の調査ではその専業主婦が調査対象に含まれていなかったことが、
全体の調査結果として【駅近(徒歩1分) ・1LDK(50㎡)】を選択した方が多くなった要因の1つかもしれません。
専業主婦・パート・アルバイトの方を含んだグラフ・除いたグラフはこちらです。
【コロナ前後比較・女性※専業主婦・パート・アルバイト含む】 どちらの家を購入しますか?
(コロナ前:n=105 コロナ禍:n=113)
【コロナ前後比較・女性※専業主婦・パート・アルバイト除く】 どちらの家を購入しますか?
(コロナ前:n=105 コロナ禍:n=36)
サンプル数に差があるので、一概には言えませんが、
やはり、専業主婦・パート・アルバイトの方々を含むか除くかで、コロナ前後で生まれた差は縮まりました。
ですが、コロナ前の方が【駅遠(徒歩30分)・4LDK(100㎡)】を選択した方は依然と多く、
予想に反した結果の原因はこれだけではないようです。
今回の調査では、このような結果となった理由は明確になりませんでしたが、
調査対象者が前回と異なっただけで、このような差があらわれるのでしょうか。
またの機会に詳しい調査をしてみたいと思います。
次回も引き続き、住宅関連の調査結果をお届け予定です。
乞うご期待ください。